第14回びぶおふ!使用構築
第6世代もいよいよ終焉を迎えるということで、フィナーレに相応しい構築を考えました。
ポケモン | 特性 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | 肝っ玉(親子愛) | 捨て身タックル | グロウパンチ | 不意打ち | 地震 | ガルーラナイト |
クレッフィ | 悪戯心 | 威張る | イカサマ | 電磁波 | 電磁浮遊 | 食べ残し |
ガブリアス | 鮫肌 | 逆鱗 | 地震 | 岩石封じ | 毒々 | ヤチェの実 |
ゲンガー | 浮遊(影踏み) | 祟り目 | 凍える風 | 気合球 | 鬼火 | ゲンガナイト |
ボルトロス | 悪戯心 | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | 気合球 | 電磁波 | ゴツゴツメット |
スイクン | プレッシャー | 熱湯 | 凍える風 | 瞑想 | ミラーコート | オボンの実 |
【概要】
パーティを組むにあたって、ORAS時代の6世代の2年間を振り返った感想
1.やっぱガルモンなんだよなあ〜。
2.やっぱガブリアスが主人公なんだよなあ〜。
3.Swagger is GOD.
4.これだけ状態異常撒くなら祟り目ゲンガー使いたい。
以上のようなナガレでパーティを組みました。
動機は不純な点が多いですが、決して最初から勝負を放棄しているわけではありません。
ちゃんと勝つつもりでパーティも組みましたし、対戦にも臨みました。
今回のスパイス枠はガブリアスの毒々です(後述します)。
※「スパイス枠」=「『↑何より意表が突ける』技」
成績ですが、予選ブロック2位抜けからの決勝トーナメント1落ちでベスト16という結果に終わってしまいました。
6世代環境でのベスト8という秘密裏の目標を達成することはできませんでしたが、予選抜けは出来たので、クソ雑魚ナメクジだった前回出場の汚名を雪げたのはよかったです。
以下個別解説です。
【個別解説】
◆ガルーラ@ガルーラナイト
・技 捨て身タックル/グロウパンチ/不意打ち/地震
・性格 陽気
・努力値 H*-A252-B*-C*-D6-S252
・実数値 180-177-120-*-121-167(メガ後)
・備考 B<D
これまで耐久調整したガルーラをいろいろ使ってきましたが、1周周って結局陽気ASが一番強いという真理に辿り着きました。
1対3の圧倒的不利な状況からでも逆転全抜きする勝ち筋を残せる、無限の可能性を秘めたそのポテンシャルは疑いようがありません。
非公式情報ですが、次回作で親子愛の子供のダメージが弱体化されるとのことなので、6世代最後にガルーラのお化け火力を感じてみたかったというのもこの型にした理由です。
◆クレッフィ@食べ残し
・技 威張る/イカサマ/電磁波/電磁浮遊
・性格 穏やか
・努力値 H228-A*-B52-C*-D230-S*
・実数値 161-*-118-*-149-95
・備考 A177メガガルーラの親子愛炎のパンチ耐え
C110スイクンの熱湯を身代わりが15/16耐え(今回は身代わり不採用)
C146ボルトロスの10万ボルトを食べ残し込み確定3耐え(被ダメージ:51〜60、食べ残し回復量:10)
C182ヒードランのマグマストーム14/16耐え(命中率・急所率を考慮すると約86.5%で行動することが出来る)
以前、電磁浮遊クレッフィが活躍するの見て、いつか自分でも使ってみたいという思いがもともと頭の片隅にありました。
そんな中、今回パーティを組むにあたって、こちらのガブリアスがスカーフ持ちではないため、素早さで上を取られる高速アタッカー(耐久無振りボルトロス、ゲッコウガ、ゲンガー等)相手が苦しいことや、相手の竜技の一貫性を止められる駒が他にいないことから、麻痺撒き兼壁役として採用に至りました。
今回使ったゲンガーがヘドロ爆弾を持っていない(後述)ので、対ニンフィアもこいつで誤魔化すことになります。
構築のコンセプトなので電磁浮遊と、高速アタッカーの素早さを奪う電磁波(ボルトロス以外)は確定で、残り2枠をいばみがにして完全クソ運ゲーを仕掛けるか、威張るイカサマで積極的にダメージを与えに行くかで迷いましたが、最終的に安定性を重視して後者にしました。
電磁波を抜く余裕があるのであれば、威張る/身代わり/イカサマ/電磁浮遊での運用もよさそうです。
電磁浮遊の安心感は抜群で、これがあることで対ガブリアス・マンムーを安心して任せることが出来るようになり、パーティ全体としてやりくりするのが非常に楽になりました。
◆ガブリアス@ヤチェの実
・技 逆鱗/地震/岩石封じ/毒々
・性格 陽気
・努力値 H*-A252-B*-C*-D6-S252
・実数値 183-182-115-*-106-169
今回のスパイス枠。
ガルーラ・ガブリアスの物理AT二大巨頭を見せられると、思わずクレセリアやポリゴン2やカバルドン等の物理受けを選びたくなるという人間の心理を利用して毒を撒きます。
見せ合いで相手に物理受けがいた場合、ガブリアスを先発起用することを優先しながら選出を考え、実際に先発起用した場合は、先発対面が有利だろうと物理受けと対峙していようと、初手毒々を撃つことを最優先事項にして立ち回りを考えていました。
祟り目ゲンガーとのシナジーも良好です。
また、最近のガブリアスはスカーフ持ちが多いらしいと聞いていたので、余裕があればスカーフ持ちを装えるように立ち回ろうと心掛けました(毒々を撃って即交代したり、岩石封じを撃って即交代or連打したりして、相手が油断したところに地震を撃つ等)。
持ち物は、ボルトロスの前で強気に動きたかったのでヤチェの実を持たせました。
◆ゲンガー@ゲンガナイト
・技 祟り目/凍える風/気合球/鬼火
・性格 臆病
・努力値 H236-A*-B12-C4-D6-S252
・実数値 165-*-102-191-116-200(メガ後)
大正義ガブリアスを上から叩くための駒。※ただしスカーフ持ち以外に限る
ゲンガー自体は強かったですが、個体に少し悔いが残ります。
身代わりゲンガーの流用で甘えてしまったのですが、本当はもう少し火力に割いた個体を使いたかったです(努力値振り直す時間がなかった)。
「実数値:152-*-106-200-116-200、A200ガブリアスの逆鱗耐え、ゴツゴツメット(後述のボルトロスの持ち物)のダメージ1回(30)と合わせて気合球で180-121メガガルーラを確1(最低ダメージ150)、鬼火ダメージ(22)と合わせて気合球で同メガガルーラを12/16の乱数1発(命中率・急所率を加味すると53.59%)、C146ボルトロスの10万ボルトを255/256の超高乱数2耐え、C216霊獣ボルトロスのサイコキネシス耐え、C96クレセリアのサイコキネシス急所を15/16耐え」くらいの方が実数値的にも調整的にも美しいと思います。
スカーフガブリアスの流行を意識していたので、祟り目ゲンガーにありがちなCSベースの型を採用する気は全くありませんでした。
技構成は、取り巻きが状態異常技持ちor状態異常の追加効果がある技持ちが多いので、祟り目をメインウエポンに、祟り目とのシナジー・不意打ち空振り用の鬼火、スカーフガブリアスへの打点と素早さ下降効果を評価して凍える風、メガガルーラと重めのヒードランに圧力をかけるための気合球という風に決めました。
◆ボルトロス@ゴツゴツメット
・技 10万ボルト/目覚めるパワー氷/気合球/電磁波
・性格 臆病
・努力値 H252-A*-B*-C6-D*-S252
・実数値 186-*-90-146-100-179(理想値の場合)
・備考 A177メガガルーラの猫騙し+不意打ちを4回全て最大乱数引かない限り耐える
A200ガブリアスの逆鱗耐え
本来的には、Hを16N-1(175)にして余りをBに回す努力値の振り方をするのが好みですが、今回は捨て身タックル反動によるガルーラへの与ダメージを稼ぐためにあえてHぶっぱにしてみました。
メガガルーラを重く見て、気合ボールぶっぱマンその2と化しています。
◆スイクン@オボンの実
・技 熱湯/凍える風/瞑想/ミラーコート
・性格 控え目
・努力値 H92-A*-B4*-C164-D14-S236
・実数値 187-*-136-144-137-135(理想値の場合)
・備考 A177メガガルーラの猫騙し+捨て身タックルをオボン込み耐え
A200ガブリアスの逆鱗をオボン込み250/256で2耐え
1段階上昇凍える風+熱湯で186-100ボルトロスを確定
B
悩んだ挙句、ボルトロスが苦しくなるのですが、熱湯の追加効果で火傷を撒けてゲンガーの祟り目とのシナジーがあることからスイクンにしました。
ボルトロス・ロトム水が重いので、素早く処理するorボルトチェンジで逃げられても後発に負担を掛けられるミラーコートを入れてみました。
ニンフィアにも負担を掛けられるのは優秀でした。
しかし、レートで何戦か練習してみましたが、使いどころが難しかったですし、ねむカゴで回復したいと思う場面もありました。
仮想敵への圧力を考えると『↑何より意表が突け』て面白い技だと思いますが、慣れが必要であると感じました。
最低限の耐久しかないので、見せ合いの時点でスイクンに対する明確な役割を見つけられない限り自信を持って選出できず、選出を躊躇ってしまうことが多かったです。
では「『最低限の耐久しか』と言うのであれば、図太いHB個体であれば正解だったか?」と聞かれるとそれも違う気がするので、やはりこの枠はスイクンそのものが失敗だったと思います。
【総括】
メガガルーラの種族値の暴力で勝つか、状態異常を撒いて祟り目でシメるかと、勝ちパターンがはっきりしていたのは使いやすかったと思います。
反省点は、素早い炎タイプ(素早さ上昇バシャーモ・リザードンX・ウルガモス等)とロトム水・炎、ニンフィアがやや重いという点です。
また、こちらの手持ちに炎技を撃てる個体がいないため、ゲンガーとボルトロスに気合球を仕込まざるを得なかった(ナットレイとついでにヒードランを想定)ことで、命中率に勝敗を左右されやすい点も課題でした。
しかし命中率については、技を当てたら勝つ、外したら負ける、まさに「これポケ」という感じで、1つの世代のシメに相応しい気がして今回は全然気になりませんでした。
いつもであれば気になって気合球を採用しなかったでしょう。
最後になりましたが、こちらの記事を参考にしながら今オフの環境について述べます。
「スタンが蔓延する関東を西へ出発し、中国地方という魔境を乗り越え、関門海峡で浄化されたのち九州でスタンに戻る」というのが5世代のころからの通説なのです(5世代のバンガブ・カバドリュ全盛期に広島では晴れパが一番多かった)が、今回もその通説に沿うような結果だったのではないかと思います。
受けの代表格であるクレセリア・ポリゴン2が少なく(ただしカバルドンが多かったのは予想外でした)、なぜか多いジャローダ、ヒードラン<霊獣ランドロス<クレッフィという謎の数的優位の構図、ベスト4以上にハピナス・メガデンリュウ・ツボツボという個性的な個体がいる等からも、その特徴がよく表れているのではないでしょうか。
余談ですが、今回私はクレッフィとかいう意味不明な個体を使ったのに、パーティKPでトップタイだったことに驚いています。
どんな形であれ、トップを取るという響きは素敵ですね。
長文駄文失礼しました。